M-1グランプリ2024で令和ロマンが前人未踏の2連覇を達成
昨日、22日に放送されたM-1グランプリ2024で、昨年王者の令和ロマンが史上初の2連覇を果たしました!
令和ロマンはボケ担当の高比良くるま(たかひらくるま)さんと、ツッコミ担当の松井ケムリ(まついけむり)さんによる漫才コンビ。
両者ともにネタを書けるブレインでもある彼らの漫才は緻密に練られているにも関わらず、お笑いの知識や年代にとらわれず「誰もが笑える漫才」として愛されています。
M-1グランプリ2023で優勝した令和ロマンは、優勝直後に大きな2つの話題を巻き起こしました。
まず、一つ目が賞金の行方について。
通常、コンビ間で山分けしたり、ネタ製作者が多めに貰ったりすることの多い賞金ですが、令和ロマンは優勝賞金1000万円を全額、高比良さんが総取りするということで大きな話題を呼びました。
二つ目が今回のM-1グランプリへの伏線ともなった「来年も出ます」発言。
M-1優勝直後、日本中の注目が集まるタイミングで2つの大きなインパクトがある発言をしたことにより、彼らの注目度はうなぎ登りになりました。
その後1年間はテレビやラジオなど様々な番組に出演、ラヴィット!をはじめとするレギュラー番組やメインキャストを担当する特番が組まれることも多く、名実ともに若手お笑い芸人の頂に上り詰めた感じがありました。
そんな令和ロマンは、当然のように人気ものとして扱われ、令和時代のお笑いにおける「主人公」のようなポジションになっていくと思われました。
しかし、1年間いろいろな場面で2人のことが知られていき、今年のM-1前には主人公から一転し「ラスボス」のような扱いになっておりました。
テレビ出演が増える中で、先輩芸人やネット上からも「いじりやすい対象」となっていったことに加え、テレビ朝日で放送された非教育的教育番組「みんなテレビ」がバズったことも影響しているといえそうです。
この番組では、高比良さんとラランドのサーヤさんがMCを務め、コンプラ違反、倫理感無視、放送禁止すれすれを攻めるといった、まさしく非教育的な番組。
コンプライアンスが重視される現代において、令和の最前線を走る人気芸人令和ロマンとラランドが、(良い意味で)性格の悪さを開放しながらブラックな笑いを連発するこの番組が話題にならないわけがありません。
そして、こんな番組をする高比良さんを主人公やヒーローの立ち位置に居させることは出来ないのも納得です(笑)
同番組内でも、サーヤさんから「令和ロマンはもう売れたんだがから…」とツッコまれており、M-1の貴重な1枠を若手に譲ればいいのに、という風にいじられておりました。
ネット上では「くるまのヒールっぷりが凄い」と話題に。
今年のM-1でも高比良さんの第一声が「終わらせに来ました」だったことで大爆笑をかっさらい、自らの生み出した悪役ブランディングにノリノリで徹する高比良さんがトレンドに上がっておりました。
そんな令和ロマンですが、2連覇を賭けた2024年のM-1で笑神籤(えみくじ)を担当した柔道男子の阿部一二三選手がトップバッターとして引き当てたところから更なる伝説の幕が開けました。
トップバッターでありながら、前年王者の風格をまとって登場した令和ロマンの2人。
前述した悪役的なつかみで一気に会場を味方にすると、苗字をテーマにした老若男女誰もが共感できるネタを披露しました。
つかみのパワー、テーマの分かりやすさ、台本の構成、そして会場の笑い、何をとっても文句の付け所がない賞レースにおける一個の正解のような漫才で、これぞ王者というところを見せつけました。
1組目でありながら、審査員全員から90点越え、合計850点の高得点をたたき出した彼らは、まさしく「若手芸人の可能性をつぶすラスボス」ともいえるM-1幕開けを演出しました。
審査員コメントでも文句の付け所がないどころか、ただただ圧巻という内容。
この時点で「次に出る若手がかわいそう」というムードが漂う程の完璧なネタを披露しておりました。
そんな中、笑神籤(えみくじ)の阿部一二三選手がまたしても奇跡を起こします。
誰が来ても絶望だと思われた中、昨年2位のヤーレンズを2番手として引き当てました。
これにはリベンジの最高の舞台が整ったとして、むしろ最高に盛り上がる展開に。
2024年のM-1は神回だと、ネット上でも大歓喜を巻き起こしました。
流石オリンピアン、ここぞという場面での勝負強さに圧巻です。
高比良さんが「終わらせにきました」と笑いをとっておりましたが彼は表舞台の悪役、実は今年のM-1を終わらせた真の黒幕は阿部選手だと言えるかもしれませんね(笑)
その後、決勝に勝ち進んだバッテリィズ、真空ジェシカを退け、見事令和ロマンが2連覇を果たしました。
優勝賞金の行方は?実家がお金持ち?
優勝決定後、話題になったのはやはり賞金の行方。
去年は1000万円を高比良くるまさんが総取りしたことで話題になっており、今年は当然松井ケムリさんが総取りすることになりました。
翌23日に放送されたラヴィット!では、「去年は全部くるまにあげたので、奇跡のトントンが」とM-1グランプリ初の連覇に対して、これまで誰もすることができなかったコメントでスタジオを沸かせました。
そんな松井さんに対して、MCの麒麟、川島さんは「お金ないから助かったでしょ」とひとこと。
これには松井さんが「僕のパパは大和証券の副会長だぞ!」と定番のギャグを返し、「ちょっとはパパに近づけた」と笑顔で語っておりました。
すかさず、高比良さんが「パパの方がすごい。(1000万円じゃ)月収にも及んでないからな」とツッコミを入れてスタジオの爆笑をさらに加速させるなど、これぞM-1王者と言えるような爆笑の空気を生んでおりました。
令和ロマンの平場ボケでたびたび登場する、松井さんの父親は大和証券の副会長であり、関西テレビの監査役も務める松井敏浩さん。年収は1億8100万円だとYouTubeで松井さんが暴露しておりました。
昨年の優勝賞金に関しても、実家がお金持ちなので高比良さんに譲ってもあまり痛くないと、お金持ちキャラで笑いを取っていました。
M-1グランプリと言えばお金の無い若手芸人が一発逆転を狙う大会というイメージがありましたが、第20回ともなると変わってきますね(笑)
また、松井さんの実家ばかりが話題になりますが、実は高比良さんに関してもお金持ちだそう。
高比良さんのご両親は、飲食店やサロンなどを複数店舗経営するオーナーさんとのこと。
東京都内の一等地(高円寺、中野)に店舗を構えており、いずれも繁盛店として知られます。
・お好み焼き屋「アンジュ」
・焼き菓子専門店「アンジュプラス」
・ビューティーサロン「アンジュール」
高比良さんの母親がイタリア好きで、イタリア語で「天使」を意味するアンジュという単語を店名に使っているようです。
こちらの3店舗は令和ロマンのYouTubeで紹介されていることもあり、ファンの間では聖地的な扱いを受けています。
都内に3店舗の人気店を構えていることから、エステサロンのアンジュールが年商3億円超え、予約が取れない人気店としても知られるお好み焼き屋のアンジュが年商4億円程度、洋菓子店のアンジュプラスでも年商1億円はあるだろうと言われています。
高比良さんの実家についても売上から予想するしかないので収入とは別ですが、実は松井さんの実家以上にお金持ちなのかもしれません。
とはいえ、お金持ちキャラとしては「分かりやすくお金持ち」な松井さんを立てるあたり、令和ロマンの戦略性を感じる部分でもありますよね。
2024年は賞金稼ぎで荒稼ぎ?
実家の金持ちエピソードや賞金の取り分など、お金に関する話題も尽きない令和ロマンのお二人ですが、2024年はさらに大儲けをしていた年だと言えそうです。
レギュラー番組や特番のギャラが増えたことは言うまでもありませんが、M-1以外の賞レースでも賞金を獲得されています。
まずは、上方漫才協会大賞で話題賞を獲得、この大会では奨励賞の賞金が150万円とされております。
次にABCお笑いグランプリではM-1同様に優勝をおさめ、賞金100万円を獲得。
Amazon Primeのオリジナル番組として大きな話題を生んだTHEゴールデンコンビでも、高比良くるまさんがマヂカルラブリーの野田クリスタルさんと組んだコンビで優勝し、1000万円の賞金を獲得しております。
もちろんお笑いの実力あってのことですが、お金に愛されていると言わざるを得ない令和ロマンの2人。
これだけお金を稼いでネタにしているにも関わらず、いやらしくならないのはやはり二人が「誰から見ても面白い」芸人だからだと言えそうですね。
令和ロマンはM-1何連覇までいけるのか?
優勝コメントで「(M-1には)もう出たくない」と語っていた松井さんですが、史上初の2連覇達成ということで周りはどうしても更なる記録を期待しちゃいますよね。
その後、高比良さんからも「出ない」と宣言はされたものの、「M-1が盛り上がらなくなってきたら、また出るぞ」「まだ明日の自分がどんな自分かわからない」とも語っているので期待したいところです。
ということで、令和ロマンはM-1グランプリ最大何連覇できるのか?を調べてみました。
M-1グランプリの出場条件は結成15年以下という絶対的な基準があります。
令和ロマンというコンビ名なので、結成6年以内?10連覇もある?とネット上では語られています。
一方で、令和ロマンは慶應義塾大学の所属していた2015年に、お笑いサークルで前身コンビ「魔人無骨」を結成し、NSC大ライブTOKYO2018で優勝するなどの実績もあります。
その後、2018年よりヨシモト∞ホールのファーストクラスメンバーに異例のスピード昇格。
2019年の元号変更に伴い、令和ロマンに改名することを発表しております。
M-1グランプリの公式ページでは、プロ入りした2018年が結成年となっている令和ロマン。
ここから計算すると2032年大会まで出場可能と言うことになり、最大で9連覇までは理論上可能性があるとのことになります。
全く、末恐ろしいすぎます。
とは言え、そんなことになった場合、もし私が事務局側なら「令和ロマンの結成年は2015だろう、そろそろ勘弁してくれないか?」と持ちかけてしまう気がしますね(笑)
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