M-1出場のバッテリィズってどんな漫才師?
M-1グランプリ2024の決勝出場で注目が集まるバッテリィズ。
吉本興業所属、2017年結成のバッテリィズは、ボケのエースとツッコミの寺家(じけ)の2人によるお笑いコンビです。
主なネタのスタイルは漫才。
2人とも野球好きで知られ、よしもと芸人で構成される草野球チーム「上方ホンキッキーズ」でエースさんがピッチャー、寺家さんがキャッチャーを努めています。
コンビ名もここから来ているようですね。
そんな2人は東京NSCの大阪36期生。
同期にはオダウエダやカベポスターなど、ネクストブレイクを期待されるコンビが多数。
8.6秒バズーカーや、3時のヒロインのゆめっちさん等、既に実績を出してお茶の間に浸透ている芸人たちも同期のようです。
予測不能のおバカキャラが面白い
バッテリィズの漫才スタイルは、エースさんのおバカキャラを活かした漫才コントが特徴です。
あまり深く考えずに笑えるネタは老若男女問わず笑ってしまうようなものが多く、特にエースさんの明るい笑顔は多くの人に好かれる魅力だと感じます。
まずは、そんなバッテリィズのネタの中から、私も大好きな「運転免許」のネタをご覧ください。
いかがでしょうか?
誰もが共感しやすい分かりやすいテーマ、テンポの良いボケツッコミ、予想の斜め上をいくおバカ発言。
そのスタイルはまさに上方漫才といえる王道のもので、誰からも愛されるストレートな笑いをお茶の間に提供してくれます。
気になるプロフィールは?本名や身長は?
ネタを見てバッテリィズのことが気になりだした方も多いかと思います。
この項目では、お二人のプロフィールを掘り下げていこうと思います。
■エース
バッテリィズのボケ担当で、立ち位置は向かって左側。
ぱっつん前髪で、サイドを刈上げた襟足の長いウルフカットが特徴、赤いスーツと柄シャツも個性的です。
身長は182cm、スラっとしたスタイルで、そんなスーツをおしゃれに着こなしています。
大阪府大阪市西成区の出身で、1994年生まれの30歳。
高校時代に同級生だった元カンタービレの山根さんと共にNSCに入学しお笑いの道を志したそうです。
そんなエースさんの本名は角 拳都(かどけんと)さんと言うそうです。
かっこいい名前ですよね。
■寺家
バッテリィズのツッコミ&ネタ作成担当で、立ち位置は向かって右側。
派手なルックスのエースさんとは対照的に、紺色のスーツで真面目な印象を受ける寺家さん。
身長は176cmで、本名は寺家 剛(じけつよし)さんと言うそうです。
変わった芸名だと思っていましたが、本名なんですね。
そんな寺家さんは三重県津市の出身で、1990年生まれの34歳。
高卒でNSC入学したエースさんとは対象に、大阪学院大学を卒業した高学歴な寺家さん。
エースさん同様、大阪NSC36期生として入学しておりますが、こちらでは意外なことに出席日数不足で中退となっているようです。
ちなみに、寺家さんは既婚者でお子さんもいるようです。
実はボケとツッコミを1人で担当?王道に隠れた独特な個性
本記事では便宜上、エースさんをボケ、寺家さんをツッコミだと紹介しておりました。
しかし、これは厳密には誤解を生んでしまう表現です。
というのもネタを見れば分かると思いますが、エースさんの立ち振る舞いは完全に漫才師のツッコミ担当なんです。
ただし、彼のおバカキャラのせいでツッコミが的外れ、結果的にボケになっているというのがバッテリィズの漫才です。
冒頭では頭を空っぽにして見れる王道漫才だとお伝えしたのですが、よくよく考えてみるとかなりの変化球だと捉えることもできるネタのスタイルです。
エースさんの役割を分解して考えてみるなら、ツッコミ&おバカ担当で、結果的にボケとして観客にインプットされるイメージ。
では相方の寺家さんはというと、おバカキャラを引き立たせる常識人に徹しながら、ネタの進行をする感じ。
エースさんのおバカ発言に対して、基本的にはツッコむわけでもなく観客と一緒に困惑する、という非常に独特な漫才スタイルです。
エースさんが一見ツッコミだからと言って、寺家さんがボケをしてしまうと、この「常識人」という立ち位置が怪しくなってしまうので、絶妙なバランスで漫才をコントロールしている司令塔のような存在です。
・・・野球好きコンビの紹介文がサッカーみたいになってしまってすみません(笑)
実は、的外れツッコミという漫才のスタイルは先輩芸人のオードリーもよくやる手法です。
ツッコミフレーズがボケになることは、ボケの声量を稼ぎやすい、お客さんに届きやすいというメリットもあるように感じます。
そんな的外れツッコミですが、オードリーの場合は「数回、無視をする」というパターンのあとに若林さんがボケを回収しにいきます。
一方、バッテリィズの漫才はというと、エースさんの的外れツッコミに対して、寺家さんが回収をすることはごくまれなんです。
このように分解して考えてみると、お笑いコンビというよりピン芸人×ナレーションの進行に似ている気もします。
そんな独特な漫才スタイルを持ちながら、小気味の良いテンポを持つ上方漫才の親しみやすい形に仕上げるバッテリィズの漫才。
ブレインである寺家さんの緻密な戦略と、キャラクターとして多くの人に愛されるエースさん。
お互いの長所を伸ばしあうその姿は、正に「バッテリィズ」というコンビ名そのものだと感じます。
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