ママタルトの漫才は下手なのに理想的!?お茶の間に愛される魅力

芸能

M-1出場のママタルトってどんな漫才師?

M-1グランプリ2024の決勝出場で注目が集まるママタルト。

サンミュージックプロダクション所属、2016年結成のママタルトは、ボケの大鶴肥満(おおつるひまん)とツッコミの檜原洋平(ひわらようへい)の2人によるお笑いコンビです。

主なネタのスタイルはコント漫才。

ママタルトの魅力と言えば何と言っても、190kgの巨体をもつ大鶴肥満さんのキャラクターでしょう。

顔が大鶴義丹さんに似ていることから芸名を付けたようで、一度聴いたら忘れない芸名もママタルトの武器だと言えるでしょう。

後ほど詳しくお伝えしますが、実はコンビ結成のきっかけも大鶴肥満さんのキャラクターが功を奏したようです。

そんな2人は別々の養成所でお笑いを学んだハイブリッドなコンビ。

現在はサンミュージックに所属していますが、大鶴さんは太田プロの養成所、太田プロエンタテイメント学院7期の出身。

一方、ツッコミの檜原さんは吉本の養成所であるNSC大阪校33期、滝音の秋定さん、ニッポンの社長のケツさん、コロコロチキチキペッパーズ、ZAZYさん、男性ブランコ、マユリカ等、令和の時代に活躍する人気若手芸人と同期で学んでいました。

みんなに愛される漫才師を目指す2人

一部の熱狂的なファンよりも、多くの人に受けるネタをモットーにしているママタルト。

出囃子にサザエさんの曲を使っていることからも老若男女に愛されたいという彼らの思いが伝わってきますよね。

そんなママタルトは、周りの意見を取り入れながら第三者目線でコンビを成長させてきた漫才師だと言えます。

2人は学生時代から賞レースで受賞するなど、その才能の片鱗を見せておりました。

その後、就職や他のコンビでのお笑い活動を経て結成することになるのですが、そのきっかけは檜原さんのNSC時代からの同期、ZAZYさんの一言が影響しています。

当時、檜原さんとコンビを組んでいた相方が、お笑いに本腰を入れなくなってしまいました。

そのまま解散を迎えた檜原さんに対して、仲のよかったZAZYさんが「次はすごく太っているか、すごく歌がうまい人のような、特徴のある人と組んだほうがいい」というアドバイスをしたそうです。

これに檜原さんは納得し、その翌日にたまたま出会った大鶴さんとコンビ結成を決めたそうです。

2人のポリシーやコンビ結成のきっかけからも分かるように、ママタルトの2人は「周りからどう見えるか?」を常に意識しているコンビだと言えます。

このことは芸名に関するエピソードもあり、大鶴さんは肥満という芸名がネガティブイメージを持つとして、一時期は「ふぐ」に改名していた時期があったほどです。

2020年からラジオ番組をはじめ、2021年からは大阪でフリーライブに出演するようになり、多くの人に求められるものは何か?を日々追求し続けるお笑いコンビです。

ママタルトの漫才は下手?自ら語るその理由とは?

実はママタルトの漫才は下手だと言われることがあります。

こんなことを言うと「面白いじゃないか」「素人が何を言ってるんだ」と怒られてしまうかもしれませんが、これはママタルト自身が言っていることなんです。

現在、ママタルトでツッコミを担当している檜原さんですが、実はツッコミが苦手でもともとボケを担当することが多かったそうです。

ママタルトも結成当時は檜原さんがボケ、大鶴さんがツッコミという、今とは逆の立ち位置。

しかし、大鶴さんのツッコミが檜原さん以上に下手なことに加えて、ツッコミが鼻につくということで観客からも非常に評判が悪かったそう…

そこでボケとツッコミを入れ替えようとなるあたりが、自我を通すよりみんなに愛されたいというママタルトらしさも感じますよね(笑)

とはいえ檜原さん自身、苦手ということでもともと避けていたツッコミ。

特に最近は実力派と呼ばれる「上手い漫才師」が増えていることもあり、比較的「下手な漫才師」としてママタルトが語られることは多いようです。

下手だからこそ愛される、粗品からも絶賛されるツッコミ力

そんな経緯でツッコミを始めた檜原さんですが、先輩芸人からツッコミ音痴だと言われています。

過去のラジオ番組で、サンドウィッチマンやロッチから「こんな音痴なツッコミは見たことがない」「彼はなんでこんなにツッコミ音痴なのに堂々と…」とコメントを貰ったこともあるそうです。

檜原さんとしては、プライドもあり「ツッコミ音痴じゃないですよ」という表情で堂々とツッコむので、その食い違いが凄くウケていたようでした。

檜原さんのツッコミは開始早々スロット全開で怒っていたり、自分に被害がないことで顔を真っ赤にして怒っていたりと「なんでそんなに怒っているの?」と違和感を感じることが多いのも事実。

私としては、子供が頑張っている感じにも似ている気がして「愛されキャラ」な良いツッコミだと感じています。

怖い、知的というイメージを持たれることの多いツッコミ芸人の中で、檜原さんのように愛されるキャラクターは貴重な存在だと感じます。

その後のインタビューでも「檜原さんのツッコミは会話の温度に合っていない」と言われて、本人も納得していました。

そんな「ツッコミが下手」な檜原さんですが、若手トップクラスのツッコミ芸人と評される霜降り明星の粗品さんからは理想的なツッコミだと絶賛されていることをご存知でしょうか?

粗品さん曰く、1個のボケの事実をわかりやすくお客さんに伝わるまで説明して最後ちゃんとウケてる、そんなツッコミを檜原さんはしているとのことです。

ツッコミというのは、あくまでもボケがあってこそのもの。

ということはボケからのスピード感、鮮度が大切。

ボケから5秒10秒経ったあとで素晴らしいツッコミを思いついても、もうウケないと言われるシビアな世界です。

そんなツッコミの常識があるなかで、檜原さんの「全ての人に伝わるまでかみ砕いてしっかり説明する」というスタイルはセンスや経験がある人ほどスベるリスクを感じる手法です。

しかし、檜原さんの場合は最後にしっかり笑いに繋がるから凄いところ。

短いフレーズでズバッと切っていくようなキレのあるツッコミが持ち味の粗品さんとは180度真逆なツッコミスタイルでありながら、粗品さんが絶賛するのにはこういう理由があるのではないかと私は感じました。

近年はお笑いが市民権を得て、どんどんレベルも上がっていっております。

中には「見る側にもお笑い力が必要だ」と言われる、理解できれば面白い、コアなファン層には絶対的に刺さるというネタをする芸人も増えてきました。

下手だ下手だと言われながらも「みんなが笑えるネタ」をモットーにするママタルトにとって、誰にでも伝わるように説明しきって笑いを取る檜原さんのツッコミは最強の武器だと言えそうです。

賞レースの審査員コメントで「面白いんだけど見る側が想像力を働かせないといけないネタ」「お茶の間から初見で見ている人が多いゴールデンのネタ番組では…」と酷評されるシーンもよく見かけますもんね(;^_^A

お笑い好きな私としてはこういったネタも大好物なんですが、数々の修羅場を戦ってきた審査員たちからすると「ターゲットやTPOを踏まえて一番ウケるネタをする」というのも面白さに含まれるんだと感じますね。

ちなみに…

檜原さんは今でもツッコミに苦手意識があるようで、ネタ中はいやいやツッコミを入れていると語っています。

ネタ以外の平場やMCではツッコミを入れずボケてばかりいるという未練たらたらの檜原さんも大好きです(笑)

と、最後まで私の檜原さん推しが暴走気味の記事になってしまいました。

またの機会に大鶴さんも掘り下げさせていただければと思います。

今後も、ママタルトの活躍に期待大です♪

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