こんにちは、ルトです。
突然ですが、みなさんは「理想の書斎」を思い描いたとき、デスクの上にどんな相棒を置いているでしょうか。
こだわりのモニター、お気に入りのデスクライト……。
もしそこに、まだ「普通のキーボード」が鎮座しているなら、少しだけ私に時間をください。
一足先に念願の書斎を手に入れ、夜な夜な自分だけの空間を作り込んでいる私から、あなたの特別なデスクにふさわしい、とっておきのガジェットを紹介させてほしいのです。
それが「分割キーボード」。
一見すると「え、真ん中から割れてるの!?」と驚くような尖ったビジュアルですが、こいつが私のデスクワークを劇的に変えてくれました。
……あ、最初にちゃんとした「言い訳」を用意しておきますね(笑)
これ、実はものすごい健康器具なんです。
胸が開くから長年の悩みだった肩こりはどこかへ消え去り、タイピング位置が矯正されるのでブラインドタッチも自然とマスターできます。
ね?「仕事のために買う価値がある」って、堂々と言えるでしょう?
でも、私が本当にあなたに伝えたいのは、そんな実用性だけの話じゃありません。
デスクにぽつんと置かれた、左右に分かれたキーボード。
その圧倒的な「基地感」と、メカニカルな美しさ。
こればかりは、実際にデスクに迎え入れた人にしかわからない、最高に贅沢な特権だと思うのです。
ちなみにこの独特な形状のおかげで、家族にパソコンを勝手に触られないという、ちょっと嬉しい誤算もありました。
今回は、見た目のときめきも、購入する大義名分もすべて揃ったこの「割れたキーボード」の底知れない魅力について、私の実体験を交えながらじっくりお話ししますね。
始まりは、ある「完璧なキーボード」との出会いだった
私がこの底なしの沼に足を踏み入れたきっかけは、ある一つの高級キーボードでした。
ガジェット好きなら誰もが一度は憧れる最高峰、HHKB Studio。
「これさえ買えば、私のデスク環境はゴールを迎えるはず」そう自分に言い訳をして、少し高揚しながら手に入れたのを覚えています。
実際、 HHKB Studioの体験は衝撃的でした。
専用のソフトでキーの配置(キーマップ)を自分好みに変えられる楽しさを知ったとき、「キーボードって、こんなに自由でクリエイティブなものだったんだ!」と、まるで新しいおもちゃを手に入れた子供のようにワクワクしてしまったんです。
これが、すべての狂い(褒め言葉です)の始まりでした。
キーマップ変更の楽しさを知ってしまった私は、自然と「自作キーボード」という、さらにディープな世界へと視線が向くようになっていきました。
「完璧」の先に見えてしまった、贅沢な悩み
HHKB Studioは本当に素晴らしいキーボードです。
中央にあるポインティングスティック(トラックポイント)で、キーボードから手を離さずにマウス操作ができる……はずでした。
でも、毎日ガッツリ仕事で使い込んでいくうちに、私の指先が、ある小さな違和感を覚え始めたのです。
「……これ、細かなドラッグ&ドロップや、長時間のデザインワークを代替するのは、ちょっと厳しいかもしれない」
人間、一度こだわり始めると物欲のブレーキが効かなくなるものです。
キーボードから手を離したくない。
でも、マウス操作も妥協したくない。
それなら、私の大好きな「トラックボール」が最初から埋め込まれているキーボードがあればいいのに……。
そんな都合のいいモノがあるはずが
——ありました。
それも、真ん中から真っ二つに割れた、あの「分割キーボード」という姿をして。
運命の「Keyball」と、加速する散財(ロマン)
そうして我が家にやってきたのが、Keyball 44です。
右手にトラックボール、左手には広大な自由。
初めてデスクにセッティングしたときの、あのSF映画のコックピットのような佇まいには、思わずため息が出ました。
「あ、これ、絶対にカッコいいやつだ」
って、脳内で勝ちを確信した瞬間です。
タイピングの快適さはもちろん、親指で転がすトラックボールの滑らかな操作感。
この使い心地を知ってしまった瞬間、私はもう普通のキーボードには戻れない体になっていました。
「よし、これで私の書斎もついに完成!」
……と、普通ならここでハッピーエンドのはずですよね。
でも、分割キーボードの恐ろしいところは、ここからなんです。
一つの理想に出会ってしまったせいで、今度は
「もっと私の手に馴染む配列はない?」
「もっとコンパクトで美しい造形があるのでは?」
と、知的好奇心と物欲の扉が完全に開きっぱなしになってしまいました。
気づけばデスクの上には、moNa、corne v4、cornix、roBa……
名作と呼ばれるキーボードたちが代わる代わる並ぶ事態に。
傍から見れば「キーボードなんて1つで十分でしょ」と思われるかもしれません。
でもね、日によって、気分によって、この個性豊かな相棒たちを使い分ける時間が、今の私にとって最高に贅沢で、愛おしい時間になっているんです。
魅力その1:それは、机の上の整体師。
肩こりと猫背への「最強の言い訳」まず、あなたが奥様や自分自身に真っ先に捧げるべき「大義名分」がこれです。
「分割キーボードは、究極の健康器具である」
普通のキーボードを打っているときって、無意識に両手が体の中心にすぼまっていますよね。
あれ、実はものすごい「巻き肩」を作っている原因なんです。
私も分割キーボードをデスクに置いて、左右の手を肩幅と同じくらいに広げてタイピングした瞬間、ハッとしました。
「あ、私、今までどれだけ縮こまってパソコン触ってたんだろう……!」って。
手を広げると、自然と胸が開きます。
胸が開くと、連動して猫背がピッと伸びるんです。
さらにここで、デスクの上のロマン(=モニターアームやノートPCスタンド)を使って、モニターの位置をグッと目線の高さまで上げてみてください。
「肩幅に開いた両手」×「目線の高さのモニター」
この最強の布陣が完成したとき、長年私を苦しめていたバキバキの肩こりは明らかに軽くなり、気づけば腰痛までどこかへ消え去っていました。
ね? これだけでもう、数万円の投資をする価値、十分にあると思いませんか?
魅力その2:9割減の大暴落から始まった、ブラインドタッチ強制習得劇
さて、ここからはちょっとした「試練」のお話。
実は私、分割キーボードにする前は「8割はブラインドタッチ、残りの2割は手元を確認しながら」という、半タッチタイピングをしていました。
ところが、意気揚々と分割キーボードを導入した初日、事件は起きます。
「あれ……? 手元を見ても、文字が見当たらない……?」
そう、当たり前ですが、キーボードが真ん中で割れているので、今まで目線を落としていた「中央の特等席」にあるのは、ただのデスクの木目なんです(笑)
視線が迷子になり、半強制的にブラインドタッチを迫られることになりました。
その結果、タイピングゲームのスコアはそれまでの10分の一にまで大暴落。
正直、一時は「あ、もうこれ無理かも。普通のキーボードに戻そうかな……」と涙目になりました。
そんな私がこの絶望をどう乗り越えたか。
実は、「キーボードをガン見しながら打つ」という、ブラインドタッチとは真逆の力技でした(笑)
右を見て打っては、左を見て打つ。
これなら普通のキーボードの8割くらいのスピードは出せます。
ただ……左右に離れたキーボードを交互にガン見するのって、めちゃくちゃ首が疲れるんですよ。
「首を激しく振るか、見ないで打つか」の二択を迫られ続けた結果、脳が諦めたのでしょうね。
少しずつ、本当に少しずつ、自己流だった指のポジションが、正しい位置へと矯正されていったのです。
秘密は「44個のキー」と、縦ズレの快感
数十年も普通のキーボードを叩き続けてマスターできなかったブラインドタッチが、なぜ分割キーボードで完璧になったのか。
それには、もう一つロジカルな理由があります。
それは、「物理的にキーの数が圧倒的に少ない」
一般的なキーボードって、だいたい100個前後のキーがありますよね。
コンパクトと言われるHHKBでも60個台。
それに対して、私の愛機「Keyball 44」はその名の通り、たったの44キーしかありません。
「えっ、そんなので文字足りるの!?」と思いますよね。
足りるんです。
まるで建物のように「レイヤー」という概念で分けるんです。
1階は普通の文字入力。
親指で特定のキーをホールド(長押し)している間だけ、エレベーターで2階に上がって「数字や記号」が入力できる
……というシステム。
キーの数が少ないということは、1本の指が担当するキーが劇的に減るということ(3個〜多くて6個だけ!)
さらに、多くの分割キーボードは「カラムスタッガード」といって、キーが縦一列にきれいに並んでいます。
指を横にカチャカチャ振る必要がなく、「縦の動きだけ」で完結するんです。
「見ないで打っても、絶対に押し間違えない」
この快適さを極めてしまった私は、44キーでも飽き足らず、ついにはキースイッチごと物理的にブチ抜いて、現在は40キーで運用しています。
キーが少なければ少ないほど、指も視線も迷わなくなる。
この「ミニマルを極める快感」は、物欲高めなあなたなら、絶対にゾクゾクしちゃうポイントのはずです。
魅力その3:「理解されなさ」こそが最高のご褒美。
圧倒的な所有欲とデザイン美
ここからは、建前を全部脱ぎ捨てて、私たちの本音(ロマン)の話をしましょう。
分割キーボードをデスクに置く最大の理由
それは「圧倒的にカッコよくて、所有欲が消し飛ぶほど満たされるから」
これに尽きます。
仕事道具に徹底的にこだわり、自分だけの空間を作り込んでいくプロセスって、どうしてこんなにワクワクするんでしょうね。
一般的なキーボードが並ぶオフィスや書斎の中で、ぽつんと鎮座する「左右に分かれた、メカニカルな塊」。
その佇まいは、まるでSF映画に出てくる宇宙船のコックピットか、プロの職人が使う専門道具のよう。
正直に言います。
普通の感覚の人から見れば、「え、なんでキーボード割れてるの?」「文字少なすぎない?」と、全く理解されません(笑)
でもね、その「普通の人には理解できない領域に、自分は足を踏み入れている」という感覚こそが、最高のスパイスなんです。
一歩先を行くこだわりの仕事道具を完璧に使いこなしている自分。
デスクに向かうたびに、その洗練されたビジュアルにニヤリとしてしまう時間。
こればかりは、何物にも代えがたい大人の贅沢だと思いませんか?
魅力その4:【おまけ】スマートに聖域を守る、最強のテリトリー防衛術
最後に、これは「別にそれを狙って買ったわけじゃないんだけど……」という、ちょっと嬉しいおまけの話を。
自宅に自分だけの書斎を構えるとなると、そこは男にとっての「聖域(テリトリー)」になりますよね。
別にやましいサイトを見ているわけでもないけれど、なんとなく家族や同僚に、自分のパソコンを勝手にペタペタ触られたくない……というのが本音ではないでしょうか。

やましいサイトを見ているなら尚のこと(笑)
そんな時、分割キーボードは「天然のセキュリティシステム」として完璧に機能してくれます。
だって、キーは40個ちょっとしかなくて、配列は縦一列。
おまけにキーの印字すらない「無刻印」にでもしていたら、初見の人間は1文字も打てません。
もし、リビングで作業していて家族から「ちょっとパソコン貸して!」と言われたり、書斎に不意の来客があっても、焦る必要は一切ナシ。
「いいよ、貸してあげる。」と、大人の余裕で微笑むことができます。
相手が「うわ、何これ打てない!」となれば、しめたもの。
「入力難しいよね。じゃあ、僕が代わりに操作してあげるよ」と、自然な流れで主導権を握ったまま、自分の聖域を見守ることができるんです。
断る角を立てずに、自分のテリトリーとパソコンをスマートに守り抜く。
このちょっとした優越感も、分割キーボードオーナーだけの特権です。
理想の書斎に、あなただけの「相棒」を
健康への投資という完璧な言い訳(建前)と、デスクに向かうたびに脳汁が出るような圧倒的なロマン。
分割キーボードというガジェットは、その両方を120%満たしてくれる、まさに大人のための秘密兵器です。
最初はタイピングのスコアが1/10になって絶望するかもしれないし、家族からは「また変なもの買って……」と呆れた目で見られるかもしれません。
でも、それを乗り越えて、自分の手の一部のようにキーボードを操れるようになったとき、あなたの書斎は本当の意味で「あなただけの聖域」に進化します。
moNa、corne、roBa……。
自作キーボードのディープな世界には、まだまだ紹介しきれないほど美しい名機たちが、あなたの書斎に迎え入れられるのを待っています。
せっかく自分だけの空間を作るなら、とことんこだわり抜いた、普通の人には真似できないモノで満たしてみませんか?
まずは気になるモデルを調べることから、始めてみてください。
キーボードの真ん中を開けて、あなたが沼の入り口に立つのを、私はいつでも楽しみに待っていますね。



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