2023年1月10日(米国時間)にX(旧Twitter)がパロディアカウント用のラベルを導入すると発表しました。
これはX上に、著名人のなりすましアカウントやパロディアカウント等が乱立しており、本人以外のアカウントによる発信で名誉を傷つけられる、誤報を生んでしまうことを避ける為の措置だと言われております。
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特に公認バッジがついていない新人さんや、特定ジャンルでの有名人なんかは本人と偽物の区別がつかなくて困る場面がありますね。
パロディラベルを設定することにより、パロディ元のアカウントとは別物であることを明確化する目的があるとのこと。
必須になる時期は未定となっておりますが、違反アカウントに対してはアカウントがBANされる(利用停止)等の措置も取られる可能性があるようです。
「なりすまし」と「なりきり」の違い
本人でないことを明記して、エンタメとしての「なりきり」は認められています
そもそも、X(旧Twitter)の規約では「なりきり」アカウントは認められている状態です。
なりすまし(規約違反):虚偽のプロフィール情報を使って他者になりすます行為
なりきり(許可):議論や風刺、情報共有を目的としたパロディ行為
とはいえX上には無数のアカウントが存在するため、人の手によるパトロールは現実的ではないと感じます。
実際、X社はイーロン・マスク氏が買い取った際に大量解雇も問題となっており、決して人手が潤沢にある状態とは言えないかと思います。
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そうなってくると、規約を守っていても垢BANされる可能性が出てきそうです…
パロディアカウントの基準とは?
判断に迷う場合は、パロディラベルを付けた方が安全そうです
X(旧Twitter)は、パロディラベル導入前から、なりきり(パロディ)アカウント自体は認めておりました。
これまでの規約としては、アカウント名と自己紹介文にてパロディであることが明確になっていれば問題なかったようです。
アカウントで他の個人または組織を掲げることは、アカウント名と自己紹介において、その事実が明確に確認できる場合に限り許可されます。
Xヘルプセンターより
しかし、この「明確に」という基準がややこしかったようです。
@パロディアカウントや〇〇のファンのように分かりやすいものなら間違いないと思います。
一方で、「ちょっとブラックな○○」のように恐らくパロディアカウントだろうけど、著名人がキャッチコピーで付けている可能性も否めないというものも存在しておりました。
また、SNSが浸透した令和の現在においては、テレビ番組やYoutubeの企画で「本人でありながらなりすましアカウントを使う」というようなドッキリもエンタメとして楽しまれています。
こういった背景もあり、規約違反者を見つけることが難しくなったことで、今回のパロディラベルが導入されることになったようです。
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一部の企画が見れなくなるのは辛いけど、名誉棄損で傷付く有名人は減らしたいですもんね。
アイコン画像だけでも違反になる?
そんな中、一般人の私たちにとって身近な問題は推し活アカウントだといえます。
これまでは悪質ななりすましアカウントがBANの対象でした。
しかし、今後は悪意の無いなりきりアカウントでもパロディラベルを設定していないとアカウントが利用停止(BAN)になる可能性が出てくるという訳です。
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X上でのみ繋がっているフォロワーさんもいるので、急な垢BANは困ります><
どのようなロジックで違反アカウントを見つけるかは明かされていませんが、アイコン画像をアイドルの写真にしている、いわゆる「推し活」のアカウントもBAN対象になってしまう可能性がありそうです。
もちろん大手企業ですので、BANされたとしても「話せば分かってもらえる」可能性は十分にあるとは思いますが、それでも問い合わせの手間や利用停止期間を考えるとBANされないに越したことはありません。
特にアップデート直後はシステムの不備がある可能性も考えられます。
世界中のアカウントに対して一斉にチェックが入るので、人の目による二重チェックなども疎かになる可能性が高そうです。
後から詳しく説明しますが、投稿内に「パロディアカウント」という文字が表示されてしまうパロディラベル設定。
アカウントのコンセプトによっては邪魔に感じてしまう場面も多々あるかと思います。
しかし、状況の分からない現時点ではとりあえず設定しておくことがベターだと言えそうです。
実在しないキャラクターや二次創作も対象か?
実在しないキャラクターについても、パロディラベルの設定が安全です
また、今回のパロディラベルの実装について「著名人」「本人ではない」という言葉が使われることが多く、実在しないキャラクターのなりきりアカウントについても議論を生んでいます。
これについては曖昧な部分ではありますが、実在しないキャラクターや東方プロジェクトのような二次創作を認めているコンテンツについても制作者であったり声優さん等の本人にあたる人物がいるかと思います。
こちらがある以上は、パロディアカウント扱いにした方が良いかと思いますので、BAN対策の為にもパロディラベルの設定は必須かと思います。
自分のオリジナルやネカマ行為もグレーに?
やや気にしすぎな気はするが、実名以外でXアカウントを持っている場合も注意が必要
ちなみに、X(旧Twitter)のヘルプセンターでは、以下のような記述も見られます。
架空のペルソナ: 架空の身元情報を使用して、破壊的な行為や人を欺く行為に関与することは禁止されています。
(中略)
AI生成画像をプロフィール画像に使用することや、プロフィールの自己紹介を剽窃または盗用すること、誤解を招くプロフィール情報を使用することなどが含まれます。
Xヘルプセンターより
AI生成による架空の人物を「あたかも生きている人物の様に」扱う事を禁じています。
自分が生み出した架空の人格のアカウントの場合、自分が本人(中の人)ということにはなりますが、それが誤解を招く場合は規約違反に当たる可能性もあるということ。
これは芸名やペンネームにも当てはまる可能性がある為、実名以外で活動している方全てが対象になる可能性があります。
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悪意は無くても身バレ防止のために性別を偽っている方なども多いかと思います。
有名絵師の方なども、いち早く設定している方がいるようです。
パロディラベル導入の目的とは異なるとはいえ、規約に抵触する可能性がわずかでもある以上はとりあえずパロディラベルを設定して、状況を見て解除するという対応が無難だと感じました。
パロディラベルの設定方法
パロディアカウントを設定するとどうなる?
パロディラベルを設定してパロディアカウント登録が完了すると、X(旧Twitter)のアカウント(プロフィール)と各投稿(ポスト)に対して、バッジと共にパロディアカウントの文言が表示されることになります。
具体的には🎭←このようなオペラ座の怪人みたいなアイコンと「パロディアカウント」の文字が表示されるようです。
パロディラベルの設定方法
パロディラベルを設定するやり方はシンプルです。
手順としては以下の2ステップになります。
ステップ1:パロディラベルの設定
手順 | 操作内容 | 備考 |
1 | Xを開き、アイコンをタップ、「設定とサポート」を開く | PCの場合は左のメニューから |
2 | 「設定とプライバシー」をクリック | |
3 | 「アカウント」をクリック | |
4 | 「アカウント情報」をクリック | ※パスワード入力が発生することがある |
5 | 一番下までスクロールして、「パロディ、コメンタリー、ファンアカウント」をクリック | |
6 | 「パロディ」にチェックを入れる |
ステップ2:アカウント名自己紹介への明記
パロディラベルの設定を行ったら、それで終わりではありません。
アップデート前の規約は引き続き適用されることになりますので、アカウント名と自己紹介欄にパロディであることが明記されているかの確認も忘れずに行ってください。
パロディラベルの設定が出来ていれば神経質になる必要は無いと思います。
仰々しく「このアカウントは〇〇のパロディアカウントで本人ではありません」というような記載は不要だと思いますので、「ファン」「推し」などの文言を軽く入れるようにしておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
X(旧Twitter)の突然の発表に困惑している人も多いかと思い、簡単にまとめさせていただきました。
アカウントがBANされる可能性があったり、140文字のシンプルな投稿が魅力のXに余計な文言が増えたりと不満に感じる方もいるのは当然かと思います。
しかし、著名人を守るうえでは非常に重要なアップデートだと感じておりますし、ファン側としても偽の情報に踊らされなくなるので一概に改悪とは言えないかと思います。
皆さんもアカウントBANには注意しながら、楽しいXライフを引き続きお楽しみ下さいね。
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まだ確定情報が少ない状態ではありますが、とりあえずはパロディラベルを付けて様子見することにしましょう!
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